北海道Likers - 記事一覧
| 発行日時 | 見出し |
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| 2026.06.22 |
公務員のモヤモヤを市場価値に変える。札幌発の特化型キャリア相談サービス「カントミントキャリア」が始動
安定した職業の代名詞とも言える公務員ですが、「このまま定年までいていいのか」「自分の経験は民間企業で通用するのか」など、自身のキャリアに人知れずモヤモヤを抱える人が増えています。 今回は、そんな公務員の悩みに寄り添い、官民の壁を取り払うべく北海道札幌市で立ち上がった、特化型キャリア相談サービス『カントミントキャリア』をご紹介します。 安定の裏にある公務員のモヤモヤとは公務員のキャリアを考えるとき、「転職するべきか、続けるべきか、自分でも答えが見えない」「公務員で勤めたことが民間企業からどう見えるのかわからない」といった声が多く聞かれます。同僚や家族にも相談しづらく、一人で悩みを抱え込んでしまうケースも少なくありません。 『カントミント株式会社』は、札幌市役所でスタートアップ支援やDX推進などを牽引してきた元係長3名が2025年4月に創業した企業です。民間企業と行政にある見えない壁を取り除くことを目的に、2026年6月から公務員特化型のキャリア相談サービス『カントミントキャリア』をスタートさせました。 ![]() 代表取締役の中本大和さんは、民間企業から公務員へ転職した際、世間のイメージと実際の優秀さのギャップに驚いたと言います。 「Webニュースなどではネガティブな評価を受けることも少なくない公務員ですが、実際は自分で予算を要求し、多くのステークホルダーを調整しながら複数のプロジェクトを回す経営者のような仕事をしています。皆、公共のための奉仕精神を持ち、時には自分の生活や家族の時間を犠牲にして終電近くまで働くほど優秀で実行力のある方ばかりです。」 しかし、公務員は人材市場で評価されにくく、自身のキャリアを諦めてしまう人が多いのが現状です。キャリアの多様な考え方が失われると組織にキャリアを委ねることになり、結果として“上司や組織の誤った判断を制止する力”も弱まるという悪循環が起きています。中本さんはこの現状に危機感を抱き、本サービスの立ち上げに至りました。 元公務員だからわかるリアルな経験同サービスの最大の特徴は、サポートを行うアドバイザーが全員元公務員であることです。市役所や県庁、中央省庁など様々なバックグラウンドを持つ20名以上の先輩アドバイザーが在籍しています。異動や人事評価、住民対応といった公務員特有のリアルを、説明しなくても分かってくれる安心感があり、職場や家族には話しづらい本音を、1対1の環境でじっくり相談することができます。 公務員スキルを民間言語に翻訳する専門性公務員の経験は、外の世界でどう評価されるのでしょうか。同サービスでは、日本人事院や各種公務員コンピテンシー調査に基づく診断で能力を客観的に分析します。公務員特有の経験を民間企業にも伝わる言葉へと変換し、そのまま使える職務経歴書の作成まで支援してくれます。 例えば、約3年に1回の人事異動で鍛えられた“業務調整力”。これは、広い視野で関係者や予算、タスクを調整し、全体像と役割をいち早く把握して次へスムーズに引き継げるよう業務を標準化する力です。中本さんは「この能力は人の出入りが激しく、スピード勝負のスタートアップ企業などでとても必要とされる」と語ります。実際に同社自身が、スタートアップ企業の業務調整や補助金管理の支援を担当していることからも、そのスキルの高さが証明されています。 転職させない選択肢も尊重する信頼性一般的な転職エージェントと大きく異なるのは、「転職だけが答えじゃない」と明言している点です。スポット型のコーチング等を通して、副業や、今の職場で公務員を続けながら活躍の場を広げる道もニュートラルに提案してくれます。辞めさせるサービスではなく、本人の判断を最大限に尊重し、公務員のポテンシャルを引き出すことを目的としています。また、在職中の情報が所属組織に漏れる心配もありません。 最近では「AIに取って代わられる仕事の代表格である公務員の仕事の安定が揺らぐかもしれない」と危惧し、いつでも転職できる準備をしておきたいという相談も増えているそうです。常にキャリアの選択肢を持っておくことで、“色々な選択肢がある中で、今はこれがベストだからここで働いている”という前向きなスタンスが生まれ、“常に正しい意見を言える”“自分事で物事を進められる”など、現在の業務の働き方にも良い変化をもたらすといいます。 北海道から発信する官民連携の未来優秀な公務員がキャリアに悩み、留まり続けることは日本社会にとって大きな損失です。代表取締役の中本大和さんをはじめとする同社メンバーは、民間企業から行政への専門人材採用支援や、地方自治体の官民連携事業のサポートも行っています。 ![]() 同社が登記する札幌市南区の芸術の森エリアにあるグランピング施設『芸森ワーサム』は、かつて札幌市が開発し、現在は民間の力で賑わいを生み出そうとしている場所です。バスも施設まで届いていない状況での大変なチャレンジですが、中本さんはこの取り組みを“官民共創の一つの姿”と捉え、ともに挑戦するためにこの地を選びました。 「北海道は課題先進地であり、これまでの行政のやり方では立ち行かなくなることが予想されます。官だ民だと区分けして自分のカードを1枚ずつ見せ合っているような時間はなく、フルオープンで全員一丸となって取り組む必要があります。」と中本さんは力を込めます。 ただの人材紹介ではなく、官民の信頼関係を高めるサービスとして。ご自身のキャリアを見つめ直したい公務員の方や、官民連携を模索する企業の方は、ぜひ注目してください。 詳細情報カントミント株式会社 北海道Likers編集部のひとこと北海道札幌市という地から、民間企業と行政の流動性を高める新たな挑戦が始まっています。モヤモヤを抱える公務員の方は、一度プロフェッショナルに相談してみてはいかがでしょうか。 取材・文/北海道Likers編集部 取材協力/カントミント株式会社 |
| 2026.06.21 |
最短5分で寄附完了!根室管内初の「ふるさと応援納税🄬」導入の裏側
北海道東部、見渡す限りの牧草地が広がる酪農の町・中標津町。2026年4月1日(水)より、根室管内で初めてとなる現地決済型のふるさと納税『ふるさと応援納税🄬』および『あとからふるさと応援納税🄬』が導入されました。(6月23日火曜日 利用開始) ![]() 今回は、導入の背景や中標津町ならではの魅力について、中標津町役場 総務部政策推進課のみなさんにお話しを伺いました。 「プロモーションが苦手」からの脱却!? 根室管内初“現地決済型”導入の裏側従来の“モノ”中心から、宿泊や体験などの“コト”へとシフトされたと伺いました。中標津空港という地域の拠点がある中で、なぜ今回“現地決済型”の新しい仕組みの導入に踏み切ったのでしょうか? 大きな声では言えませんが、実はシティープロモーションに課題を抱えていました。一方で、町内には『中標津空港』を有しており、開拓時代から様々な地方へ行く際の拠点として、毎日多くの方に訪れていただいています。 ![]() 従来のふるさと納税のお礼の品は特産品などの“モノ”が中心でしたが、最近は宿泊や航空チケットなど”コト(体験型)“を求める声が増えてきていました。訪れた方が現地で得た感動や共感を、そのまま応援という形につなげられる仕組みが必要だと考えたことが、導入の大きなきっかけです。また、商品を持たない宿泊施設、飲食店やアクティビティを提供する事業者さんも、この仕組みならサービス(役務)を通じてふるさと納税に参画でき、一緒に街を盛り上げられるという点も魅力的でした。 「美味しかった!」がそのまま寄附に。加盟店と町を繋ぐ新しい応援の形町内の宿泊施設や飲食店で順次利用可能になるとのことですが、加盟店側の反応はいかがですか? また、店舗にとってこのシステムを導入する最大のメリットは何だと考えていますか? 現在は、すでに7つの事業者が加盟店登録をしてホームページにもアップされている段階です。 事業者の皆さまにとって最大のメリットは、導入の負担が少ないことです。専用端末が不要で、レジでの決済は通常通り完結し、売上もリアルタイムで入ります。さらに、サービスを受けた後の寄附になるため、「中標津よかったな」「美味しかったな」「泊まってよかった」というお客様の気持ちが直接寄附につながります。これは、事業者さんのおもてなしの気持ちが伝わった結果としてモチベーション向上にも大きく貢献すると期待しています。 絶品グルメで広がる「あとからふるさと応援納税🄬」の可能性好きな時間に手続きができる『あとからふるさと応援納税🄬』は大変便利だと感じますが、中標津町ならではの魅力的なグルメやスポットで、読者が「こう使いたい!」とイメージできるような具体的な利用シーンを教えてください。 中標津町は人口2万2000人弱の規模ですが、昼夜問わず多様な飲食店が揃っているのが魅力で、ミシュランガイド掲載店も多数あります。例えば、旅行客に人気の『ジンギスカンそら』さん、『むらかみうどん』さんや、地元住民が愛してやまない『ラ・キンコ』さんのキンコカレーなどがあります。さらに、札幌の駅では何時間も待つような有名なお寿司屋さん『根室花まる』もあり、地元ではテイクアウトされる方も多いんですよ。 また、海はありませんが近隣から新鮮な海産物が集まるため、地元の人は自宅のバーベキューハウスで炭を起こしてバーベキューをするという独自の文化も根付いています。 ![]() スイーツも豊富で、視界を遮るものがない景勝地『開陽台』で食べるソフトクリームのほか、農家さんが自分の牛乳を使ったアイスを作っているお店もあります。こうした絶品グルメや観光を現地で満喫していただき、帰りの『中標津空港』での待ち時間や飛行機の中、帰宅後に「中標津は良かったな」と思い出しながら、ゆっくり寄附の手続きをしていただきたいですね。 牛乳嫌いな子も唸らせた! イベントやアンテナショップで発信する町の魅力今後はフェスや物産展でも展開される予定と伺いました。町外での展開や民間主導の取り組みなど、現在決まっている具体的なビジョンについて教えてください。 ![]() 今年の2月に、横浜中華街の近くに中標津町公認のアンテナショップ&カフェ『Moooo café NAKASHIBETSU(モーカフェ なかしべつ)』がオープンしました。これは町が出資したわけではなく、農家さんが中心となって商品開発を行い、カフェのシェフや不動産屋さんなど民間が主導で作り上げた民営施設なんです。今後はこういった場所で提供される中標津の原材料を使ったメニューも、返礼品として展開していきたいと考えています。 【店舗詳細】 ![]() また、神奈川県川崎市の『かわさき市民祭り』に毎年参加しており、中標津町のブースはスタート前から大行列ができるほど人気です。以前、普段は牛乳を飲まないという男の子が試飲して「美味しい、また買いたい!」とお母さんと一緒に列に戻ってきてくれた嬉しいエピソードもありました。そういったファーストコンタクトの場でも、現地決済型の仕組みを活用し、中標津の魅力を直接伝えていきたいです。 中標津町が目指す関係人口創出と未来のカタチ![]() この納税をきっかけに中標津町のファンになった方々に対し、今後の地域活性化に向けた長期的な展望をお聞かせください。 中標津町を訪れた方の共感や感動を応援につなげ、リピーターになっていただくことを期待しています。中標津町の持つ地理的・経済的な拠点性を将来に向けてさらに高めるため、今後は“道の駅的機能”を備えた施設の検討なども進める予定です。 そして何より、中標津町だけが盛り上がるのではなく、根室管内をはじめとした近隣の市町とも連携していくことが重要だと考えています。地域全体が盛り上がることで、訪れる方の“コト”の消費を通じた関係人口創出を推進し、長期的な地域経済の活性化につなげていきたいと思っています。 北海道Likers編集部のひとこと中標津町には、絶品グルメや、広大な自然のなかで味わうソフトクリームなど、現地を訪れてこそ満喫できる魅力が溢れています。 「美味しかった」「楽しかった」という感動をそのまま町へのエールに変えられる『ふるさと応援納税』。ぜひ一度中標津町へ足を運び、あなただけの特別な体験を見つけてみてはいかがでしょうか。 文・取材/北海道Likers編集部 取材協力/中標津町 |
| 2026.06.20 |
偶然の出会いから生まれたwin-winな関係。岩塚製菓が北海道・千歳で紡ぐ地域連携とは
北海道Likersの『情熱の仕事人』では、北海道のさまざまな分野の“仕事人”を取り上げ、その取り組みや志、熱い想いなどを紹介しています。 今回お話をお伺いしたのは、新潟県に本社を置く大手米菓メーカー『岩塚製菓』の皆さん。同社は1990年に千歳市に工場を設立して以来、北海道を大切にしてきました。今回は、北海道事業部長・角地徹也さん、北海道支店営業サポート兼広報・渡辺道代さん、そして北海道工場直営店『ウタリちとせ』店長・椙山東昭さんの3名に、千歳という土地に根を下ろし、圧倒的な“ご縁”を引き寄せながら地域との絆を深め続ける情熱の根源に迫ります。 ![]() 画像:岩塚製菓株式会社
ピンチを救ったのは“ご縁”。win-winの関係を生んだ移転リニューアル![]() 画像:北海道Likers 今回は、千歳インターチェンジを降りた高台にある、岩塚製菓の北海道工場にほど近い直営店『ウタリちとせ』でお話を伺いました。 以前の直営店は住宅街の中にあり、駐車場が5台分ほどしかなく、冬場の除雪や大型バスの乗り入れ、路上駐車などで近隣に迷惑をかけてしまうという限界を感じていたと振り返ります。移転先を1年ほど探すものの、なかなか良い土地が見つからない日々が続きました。 そんな時、工場の近くにある空き地について話を聞きに行ったところ、驚くべき展開が待っていました。 「隣のコンビニのオーナーさんが「ここ(隣)から出しなよ」と言ってくださったんです。もう二つ返事で、今の場所をお借りすることになりました。」 建物自体の土地を借り、駐車場はコンビニと共有するという形でのオープン。結果としてこれが大きな相乗効果を生みました。 「コンビニに来られたお客さんがついでにこっち(ウタリちとせ)に寄ってくれたり、その逆もあってですね。うちがお店を出したことによって、売上が伸びたんです。まさにwin-winですね。」 さらに、店舗で提供しているソフトクリームのミックス原料の仕入れ先や、お店のキャラクターを描いたデザイナーまでもが、このオーナーさんからの“ご縁”で繋がっていったと語ります。 「ウタリ」に込めた想い。「お米となかよし、地域となかよし」店名『ウタリちとせ』の“ウタリ”は、アイヌ語に由来しています。 「千歳に支えられてここまでやってきたので、もっと地元に根差していこうという想いがありました。千歳アイヌ協会さんにお邪魔して相談した際、出していただいた候補の1つが『ウタリ』でした。」 岩塚製菓は企業として「お米となかよし」という言葉を掲げています。 「千歳アイヌ協会の方から「ウタリには仲間や同胞だけでなく、仲良しという意味もあるよ」と教えていただいたんです。お米となかよし、地域となかよしになっていきたいという意味を込めて、“ウタリ”という名前をつけさせてもらいました。」 100%国産米への並々ならぬこだわりと、道民に愛される「味しらべ」![]() 岩塚製菓の看板商品といえば『味しらべ』。北海道における知名度は圧倒的です。なぜこれほどまでに道民に愛されているのでしょうか。 「昔、甘いものが貴重だった時代に、寒い中で甘さに癒やされるというベースがあり、それが『味しらべ』にも波及してきているのかなと想像しています。そして何より、先輩たちが一生懸命に売り込んで根付かせてくれた結果だと思っています。」 そして、同社の米菓づくりへの情熱を語る上で欠かせないのが国産米100%へのこだわりです。 ![]() 画像:北海道Likers 「米菓は米を焼いたり揚げたりして塩や醤油で味付けするだけのシンプルな加工なので、原料のお米の風味がそのまま出てくるんです。それを大事にするために、うちは国産米でいっています。外国産のお米は輸入に時間がかかり風味が飛びやすいですから。」 「会社がお米にこだわって作ってくれているものを、大事に売るのがこのお店の役割」と語るように、工場直営店である『ウタリちとせ』では、そんなこだわりの商品を、鮮度の高いうちに提供することに情熱を注いでいます。 狙ってやるのではなく“ご縁”から。広がる地域コラボレーション『ウタリちとせ』では、北海道の様々な地域や団体とコラボレーションした商品も展開しています。しかし、それは企業側から強引に仕掛けたものではないと語ります。 「こっちからあえて狙ってやろうと言っているわけではないんです。東川町とのお取り組みも、10年以上前に「世に出せないお米をせんべいにできないか」と相談されたのがきっかけでした。東川町のお米の取り組みや真面目な姿勢が、岩塚製菓とすごく似ているなと思って」 ![]() 画像:北海道Likers その後も、千歳の高校生との商品開発や、芦別市の名物・ガタタン風味の商品、当別町の規格外かぼちゃを使った商品、レバンガ北海道とのコラボレーションなど、人との繋がりから次々と新しい取り組みが生まれました。 「商品を通じてただ売るだけじゃもったいないんで、せっかくなら商品を通じて地域のために何か活動しようということはやっています。」 お客様の「うわぁ!」を引き出す。目指すはお菓子のテーマパーク「こだわっていることは『お客さんが喜ぶ顔』ですね。そのために品揃えと値頃感にこだわっています。岩塚製菓の全商品を並べて、お客さんが来た時に『うわあ、すごい!』と言って喜んで帰ってくれる。その一言を引き出したいんです。」 ![]() 画像:北海道Likers まるで「お菓子のテーマパークみたいだ」と言われることもあるという同店。今後の展望についてこのように語ります。 ![]() 画像:岩塚製菓株式会社 「みんなに楽しんでいただける場所にしたいですね。親しみや愛着を持ってもらうためにキャラクターも作りました。安心で美味しい商品を提供するのは大前提として、今後はオリジナルの商品なども作れたらいいなと考えています」 スポット詳細ウタリちとせ 北海道Likers編集部のひとことお話を伺って印象的だったのは、皆さんの口から何度も「ご縁」という言葉が出たことでした。 土地探しから商品の共同開発まで、すべてが人と人との温かい繋がりから生まれており、それらを決して無下にせず“地域となかよし”の精神で形にしていく姿こそが、岩塚製菓の皆さんの情熱そのものだと感じました。 100%国産米の風味を大切に守りながら、お客様の「うわぁ!」という笑顔のために奔走する皆さんの連携プレー。千歳に誕生した“お菓子のテーマパーク”から、これからも素敵なご縁と美味しい米菓が広がっていくことは間違いないはず。今後の展開に注目です。 取材・文/北海道Likers 取材協力/岩塚製菓 |
| 2026.06.18 |
ヒグマと共生し「質の高い利用と保全」で知床の未来を紡ぐ
北海道Likersのでは、北海道のさまざまな分野の“仕事人”を取り上げ、その取り組みや志、熱い想いを紹介しています。 今回は、世界自然遺産・知床を舞台に活動する『公益財団法人 知床財団』の金川晃大さんにお話を伺いました。『知床財団』は「ヒグマを排除せず、地域が許容できる状態を維持する」という理念のもと、野生動物の保護管理と観光地としての利用という難しいバランスに向き合っています。最前線で“人の管理”や“安全DX”の導入に取り組む金川さんに、知床の未来にかける情熱を語っていただきました。 ![]()
世界遺産の最前線。「人の管理」に向き合う難しさと葛藤世界遺産という特殊な環境で、ヒグマだけでなく観光客を含めた“人の管理”に向き合うことの難しさや、現場での矜持をお聞かせください。 ![]() 知床にとってヒグマは生態系の頂点に君臨する象徴であり、地域の宝としてリスペクトする考え方が根底にあります。しかし、全国各地や世界中から訪れる観光客に、ヒグマ遭遇時の対応やルールを的確に伝えることは非常に難しく、長年葛藤を抱えています。過去には、国立公園のワイズユースと野生動物とのトラブル低減を目的に、強力なアクセス制限を設けたこともありますが、観光客への負担や、地域の観光業や経済への影響懸念、事業予算の兼ね合いなどもあり、制度設計は一筋縄ではいきません。 ヒグマの命を守るためにあえて“追い払う”といった厳しい対応には、現場ならではの葛藤があるかと思います。 そうですね。人間側に出てこないよう“忌避学習”を促すハードな追い払いや、危険な個体の捕獲も行っています。本来あるべき姿ではないという苦しい思いもありますが、観光地として観光客の安全確保と人命保護を優先しなければならない現実があります。 ![]() 自然保護のために立ち入りを完全に規制して、見せない手法が一番簡単かもしれません。しかし、それでは知床の価値は伝わりません。私たちは、利用を通じて実際に自然に触れ、ヒグマの存在の大きさや自然の尊さを体験してもらうことで、保全への理解を深めてもらうことを大切にしています。 命を守るための「安全DX」。導入の背景と期待される効果『ココヘリ』との協業など“安全DX”の導入に至った最大の決め手や背景は何だったのでしょうか。 一番のきっかけは、2022年の観光船事故です。事故の教訓から、DXツールを使って連絡や情報伝達をスピードアップし、より安全に観光を楽しめる体制づくりが始まりました。 さらに、昨年発生した登山道でのヒグマによる人身事故を受け、登山者の安全対策も強化しています。自然の核心地に入る以上、事故のリスクをゼロにすることはできませんが、事前に登山のルールや注意事項などを発信し、クマ撃退スプレーなどの装備を推奨したり、万が一の際に円滑に救助を行えるツールを導入するなど、DXを通じた事故への備えを積極的に進めています。 知床の自然を「知り・守り・伝える」ための支援と関わり方読者が知床の自然を守るために、遠方からでも関われることはありますか。 公益財団法人として安定した財源確保は常に課題ですが、近年は社会の意識が大きく変わってきたと感じます。“ただ手つかずの自然を守る”のではなく、利用を通じた保全活動の意義が世間に受け入れられ始め、寄付やサポーターとしてご支援してくださる方が増えました。そういった社会からのご支援は、私たちの活動の大きな後押しとなっています。 100年後の知床へ。「質の高い保全」と「質の高い利用」100年後に知床の風景を残していくために、北海道を愛する読者へメッセージをお願いします。 次世代を担う若い人たちには、現状の課題をしっかり理解した上で、“質の高い保全”と“質の高い利用”をどのように実現できるかを考え、アクションに繋げてほしいと願っています。 ![]() “質の高い利用”とは、ただ景色を眺めたり散策するだけでなく、知床がなぜ世界に認められているのかを深く理解する体験のことです。例えば、ガイドツアーを利用して学びを深めたり、相応のリスクのある場所ではレクチャーの受講や安全装具の着用を義務化して安全を確保することで、厳しい環境の中でもリスクを抑えながら知床の自然本来の魅力や価値を肌で体験できる。それこそが、質の高い利用を得るための重要な仕組みだと考えています。 最後に、あなたの「北海道Like」を教えてください最後に、金川さんの個人的な“北海道の好きなところ(北海道Like)”を教えてください。 私は十勝出身で、道東の手付かずの自然や農業の営みなど、すべてが“ライク”です。 私自身、趣味として狩猟をやっており、山に入って鹿を撃ち、子どもに「お父さんが獲ってきたんだよ」と食べさせる“食育”を行っています。このように自然と人間社会の繋がりを至近距離で体験できるのは、北海道ならではの素晴らしさですね。 また、スコットランドへの留学をはじめ、カナダでの国立公園の視察やニュージーランドでの国際学会への参加など、海外に足を運ぶ機会も多いのですが、外の世界を知るたびに「やっぱり北海道の自然や食は世界に引けを取らない」と価値を再発見しています。 北海道Likers編集部のひとこと『知床財団』の金川さんとのお話を通じて、手つかずの自然を“ただ隔離して見せない”のではなく、“利用を通じて保全への理解につなげる”という難しいバランスに挑む現場の情熱に強く心を打たれました。 特に“質の高い利用”という言葉には、私たち自身が、自然とどう向き合うべきかを考えさせられます。次に知床を訪れる際は、表面的な景色を楽しむだけでなく、イベントやスタディーツアーなどを通じてその背景にある価値を深く学んでみたいと思いました。 取材・文/北海道Likers 取材協力/公益財団法人 知床財団 |
| 2026.06.12 |
行列回避で全国の味を堪能!「やきとりJAPANフェスティバル」の優先購入パスがふるさと納税に登場(室蘭市)
全国各地から特色あるやきとりの名店が一堂に会し、熱気と香ばしい煙に包まれる国内有数のグルメイベント『やきとりJAPANフェスティバル』。2026年8月22日(土)と23日(日)の2日間、この一大イベントが北海道・室蘭市の『室蘭フェリー埠頭特設会場』にて開催されます! ![]() 画像:室蘭市 食欲をそそるイベントですが、人気グルメフェスにつきものなのが“行列”という悩み。そこで室蘭市は今回、来場者がより快適にイベントを楽しめるよう、対象店舗の行列に並ばずに購入できる『優先購入パス付き食事券』の提供をスタートしました。 なんとこの画期的なチケットは、一般販売のほか『室蘭市のふるさと納税の返礼品』としても取得が可能! 全国のやきとりファンを唸らせる絶品グルメと、自治体が仕掛けるストレスフリーな新しいイベント体験の全貌をご紹介します。 30分以上の行列をスキップ!快適さを極めた「優先購入パス」の威力![]() 全国から選りすぐりの名店が集結する『やきとりJAPANフェスティバル』。昨年、鳥取県倉吉市で開催された同イベントでも、大勢の来場者が全国の味を求めて詰めかけ、人気店舗の前には30分から1時間もの長い待機列ができる大盛況となりました。 「限られた時間の中で、できるだけ多くの種類を食べ比べたいのに、並ぶだけで時間が過ぎてしまう……」。そんなグルメフェス特有の悩みを解消すべく用意されたのが、今回の『優先購入パス付き食事券』です。 このパスを持っていれば、対象店舗の長蛇の列に並ぶことなく、スムーズにお目当てのやきとりを購入できます。真夏の屋外イベントにおいて、待ち時間のストレスや体力的な負担を軽減し、効率よく食べ歩きに専念できるこのパスは、まさにイベントを満喫するための最強のアイテムと言えるでしょう。 ふるさと納税が“体験”に変わる。室蘭市が目指す関係人口の創出この『優先購入パス付き食事券』が、室蘭市のふるさと納税の返礼品として提供されている点には、自治体の深い狙いがあります。 室蘭市は、ふるさと納税を単なる“特産品をもらうための制度”ではなく、“地域と寄附者の新たな接点(交流)を創出する仕組み”として捉えています。 全国のやきとりファンや旅行者に、この返礼品をきっかけとして実際に室蘭市へ足を運んでもらうこと。そして、イベントを通じて『室蘭やきとり』をはじめとする地域の食文化や観光資源に直接触れてもらうことで、交流人口の拡大や、将来的な関係人口の創出へとつなげていくという、持続可能なまちづくりのビジョンが込められています。 プレイスタイルに合わせて選べる!チケットの入手方法『優先購入パス付き食事券』および通常の『食事券』は、ふるさと納税と一般販売の2つの方法で入手可能です。ご自身のプレイスタイルに合わせて事前にお申し込みください。 【ふるさと納税での受付(~2026年7月31日まで)】 【一般前売り券販売(~2026年8月21日23:59まで)】 詳細情報やきとりJAPANフェスティバル2026in室蘭 北海道Likers編集部のひとこと豚肉とタマネギを串に刺し、洋がらしを添えて味わうご当地グルメ『室蘭やきとり』の聖地・室蘭市で、全国のやきとりを食べ比べできるなんて最高ですね! 行列必至のイベントだからこそ、『優先購入パス』を活用したスマートな立ち回りがフェス攻略の鍵を握ります。 今年の夏は、ふるさと納税や前売り券でお得にチケットをゲットして、お腹いっぱいやきとりを満喫する室蘭の旅に出かけてみませんか? 文/北海道Likers 画像・参考/室蘭市 |
| 2026.06.06 |
ヒグマやシマエナガも登場!別海町の生態系を遊び尽くすカードゲームが誕生
広大な大地と豊かな海、そして手つかずの自然が残る北海道・別海町。ヒグマやオオワシ、シマエナガなど多様な生きものたちが暮らすこの町の生態系を、なんとカードゲームで遊びながら学べる画期的なアイテムが誕生しました! その名も、ネイチャーカードゲーム『BekaBeca(べかべか)』。2026年4月28日(火)より、『道の駅おだいとう』にて限定販売が開始されています。 開発の指揮をとったのは、別海町の地域おこし協力隊員。単なる子供向けの知育玩具の枠を超え、大人も白熱する本格的な戦略性と、50種以上の完全描き下ろしイラストによる図鑑のようなコレクション性を兼ね備えた、前代未聞の“ご当地カードゲーム”の全貌をご紹介します。 地域おこし協力隊員が本気で描き下ろし!50種以上の圧巻イラストと解説「町の最大の資産である“豊かな自然”を、子供から大人まで親しみやすい形で伝えたい」。そんな熱い想いから『BekaBeca』の企画・制作を手掛けたのは、別海町地域おこし協力隊の繁里悠矢隊員です。 ![]() 驚くべきは、全50種類以上に及ぶカードのイラストからゲームの考案、さらには解説文の執筆に至るまで、そのすべてを繁里隊員自らが手掛けているという点です。 カードには、北海道を代表するヒグマやシマエナガといった愛らしい動物たちはもちろん、別海町の食文化を支える動植物までが緻密なタッチで描かれています。さらにカードの下部には、それぞれの生きものに関する詳細な解説が添えられており、ただ遊ぶだけでなく、別海の自然環境を深く知れる“持ち歩ける図鑑”としての価値も秘めています。 誰が何を食べる? 食物連鎖を直感的に学ぶ画期的なシステムこのゲームの最大の面白さは、プレイヤー自身が別海町の自然環境を舞台に、“生きものたちのつながり(生態系)”を自らの手で構築していく点にあります。 ![]() “どの生きものが何を食べているのか”、“どのような環境で生きているのか”という、自然界のリアルな食物連鎖のルールが、そのままゲームのメカニクスに落とし込まれています。教科書を読んで暗記するのではなく、ゲームの勝敗を考えながらカードを揃えていく過程で、自然界の複雑なバランスや生態系の仕組みを直感的に理解できる、非常に優れたエデュテイメント(教育×娯楽)ツールとなっています。 1プレイ15分!大人も白熱する“戦略的”な本格カードバトル自然を学ぶゲームと聞くと、少し単調なものを想像するかもしれませんが、『BekaBeca』は対象年齢を小学校高学年以上に設定していることからもわかる通り、非常に奥深く戦略的なカードゲームに仕上がっています。 どのカードを優先して取るか、どのタイミングで勝負を仕掛けるかなど、プレイヤー同士の駆け引きが勝敗を大きく左右します。1試合15〜20分という短時間でサクッと決着がつくテンポの良さも魅力で、友人同士の集まりや家族の団らん、キャンプなどのアウトドアシーンにもぴったりです。 ![]() 現在限定販売を行っている『道の駅おだいとう』の売り場では、実際の遊び方の解説も用意されているため、カードゲーム初心者でも安心して手に取れます。 動物だけじゃない。産業や文化も盛り込んだ最高のご当地土産『BekaBeca』のカードデッキには、動植物だけでなく、別海町の産業や地域文化に関連する要素も盛り込まれています。 ![]() まさに別海町という土地の魅力がひとつの箱の中にまるごと詰め込まれており、観光客にとってはこれ以上ないユニークで知的なご当地土産として、また地元の方にとっては町の魅力を再発見し、世代を超えて盛り上がれるコミュニケーションツールとして大活躍間違いなしです。 詳細情報べつかいいきものカードゲーム「BekaBeca(べかべか)」 北海道Likers編集部のひとことただ“可愛い動物のカード”を集めるだけでなく、命のつながりや地域文化まで学べる『BekaBeca』。 地域おこし協力隊の方の別海町への愛と熱量がひしひしと伝わってくる素晴らしい完成度ですね! 現在は『道の駅おだいとう』のみでの限定販売となっていますので、道東エリアをドライブ・観光される際は、ぜひ立ち寄ってこの特別なネイチャーカードゲームを手に入れてみてください。 文/北海道Likers 画像・参考/別海町 |
| 2026.06.05 |
帯広の夜を彩る至福の一杯!「夜のスープカレー屋さん」で心も体も満たされるスパイス体験
北海道・帯広。美味しいものが集まるこの街で、夜遅くまで絶品のスープカレーを楽しめるお店があるのをご存知でしょうか。 JR帯広駅から徒歩約3分の場所にある、その名もズバリ『夜のスープカレー屋さん』です。 ![]() 今回は、スパイスの香りに誘われて訪れたこのお店の魅力をご紹介します。 木の温もりに包まれる、居心地の良いおしゃれな空間お店の扉を開けると、そこは木の温もりがふんだんに感じられる、開放的でおしゃれな空間が広がっています。 店内は1階と2階に分かれており、訪れる人のシーンに合わせてくつろげる工夫がされています。1階はカウンター席のみとなっており、一人でふらりと立ち寄ったお客様が自分の時間を楽しみながらカレーを味わえる特等席です。 ![]() 一方、2階に上がるとゆったりとしたテーブル席が広がっており、家族連れやカップルのお客様が和気あいあいと美味しいカレーを楽しんでいました。誰でも温かく迎え入れてくれるアットホームな雰囲気がとても魅力的です。 想像を超える!シナモン香る本格ラッシー![]() カレーの到着を待つ間、まずは『ラッシー』(380円)をいただきました。一口含んだ瞬間に、既存のラッシーの概念を心地よく裏切るスパイスを感じます! 一般的な乳製品の甘みとは一線を画し、鼻を抜けるのはシナモンの香り。後味にわずかなスパイシーさが残るまさに“大人の一杯”です。 止まらぬ美味しさ。スパイスと特大具材の共演こちらのお店では、ベースのスープを2種類(オリジナルスープ・トマトスープ)から選ぶことができ、辛さも10段階から細かく調節できます。その日の気分でスープや辛さをカスタマイズできるのは、嬉しいですね。 ![]() 今回は、おすすめの『道産牛タン』(1,780円)と ![]() 『エビとホタテ』(1,680円)を注文しました。 熱々のスープを一口飲むと、何種類ものスパイスの風味が口いっぱいに広がります。その奥深い味わいに、一口食べたら二口、三口と、スプーンを持つ手が止まりません。スパイスが効いて、体の芯からポカポカと温まってきます。 スープの美味しさもさることながら、具材の存在感も抜群です。スープの中には、野菜がゴロゴロとたっぷり。どの野菜も一つひとつが大きくカットされており、素材の甘みとスープの旨味が絡み合って食べ応えは満点です。 ![]() 『道産牛タン』の主役である牛タンは、驚くほど大ぶり。しかも、スプーンで簡単にほぐれてしまうほど、ほろほろとした柔らかさに煮込まれています。肉の旨味とスパイシーなスープの相性は言うまでもありません。 ![]() 一方の『エビとホタテ』は、エビもホタテも同じく大ぶりで、口に入れるとぷりぷりとした食感が楽しめます。一口ごとに「北海道に来たな」と実感できる、新鮮な海の恵みを堪能できる贅沢な一皿です。 さらに注目してほしいのが、ライスに添えられたレモン。濃厚なスープカレーを味わう合間に、ライスにレモンをキュッと絞ることで、爽やかな風味が加わります。スパイスの風味を優しく中和し、最後までスパイスカレーを楽しみ尽くせる魔法のアクセントでした。 店舗情報夜のスープカレー屋さん 取材担当・編集部Aのひとこと豊富なメニューに加え月替わりメニューも用意されており、そちらも要チェックです! さらに、誕生日当日には半額になるサービスも◎ こちらのお店の営業時間は17時から、なんと翌2時まで。飲んだ後の〆としても、深夜にふとスパイスを欲した時にも、いつでも温かく美味しいスープカレーを提供してくれます。駅からも近いので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。 取材・文・写真/北海道Likers編集部 |
| 2026.06.04 |
東川町がホテルをジャック!? 札幌市内のホテルでイベント開催
大雪山の雪解け水が地下水として全戸に供給される、日本でも稀有な“上水道のない町”北海道・東川町。近年は豊かな水や自然環境に魅せられた多くのクリエイターや移住者が集まり、カフェ文化や工芸、酒造りが発展して独自のライフスタイルを確立しています。 そんな東川町の魅力を、なんと札幌にいながらにして存分に味わえる特別企画『北海道・東川町がホテルをジャック!2026』が、2026年6月16日(火)から8月15日(土)までの期間、『SAPPORO STREAM HOTEL』にて開催されます! 昨年の大好評を受けて今年も開催される本企画。天然水で醸される日本酒や絶品食材、職人の手仕事が光る家具や写真展示など、食・酒・文化のすべてが集結し、ホテル館内が“東川町一色”に染まります。 まるで現地を旅しているかのような、五感を満たす極上のひとときをご紹介します。 写真と家具が彩る。五感で感じる東川町のカルチャー![]() ホテルに足を踏み入れた瞬間から、東川町への旅は始まります。ロビーおよびレストランのエントランスエリアには、東川町の世界観を再現した空間が広がっています。 東川町は、1985年に『写真の町』を宣言して以来、写真文化を中心とした独自のまちづくりを行ってきました。会場には、子どもから大人、プロの写真家まで、その土地の豊かな日常や景色をそれぞれの感性で切り取った個性あふれる作品が並びます。 ![]() さらに、日本有数の木工家具・旭川家具の産地でもある東川町内の工房で、職人が一つ一つ丁寧に作り上げた手作り家具も展示。ただ眺めるだけでなく、実際に座って木の温もりやくつろぎを体感することができ、気に入った家具はオンラインで購入も可能です。 大雪山の天然水が育む“東川ブランド”をランチブッフェで堪能![]() 上水道がない東川町では、長い年月をかけて蓄えられた大雪山の天然の伏流水が生活水として使われています。この“奇跡の水”が、東川町の食の美味しさを根底から支えています。 7階のレストラン『BAR & GRILL Splish』では、料理長自らが産地を訪れて厳選した『道内探訪メニュー』を月替わりで提供中。期間中のランチブッフェには、東川町の水で艶やかに育った『東川米(ななつぼし)』をはじめ、旬の野菜など素材の個性を引き出した絶品料理が並び、『東川町産ななつぼしで作るシーフードパエリア』や『東川町の水で作る水信玄餅』など、その土地の恵みを心ゆくまで堪能できます。 三千櫻酒造と丹丘蒸留所。上水道のない町が誇る美酒に酔いしれる東川町の天然水に惚れ込んだのは、料理人だけではありません。 ![]() 宿泊者限定で毎日15時から17時に開催される『ストリームアワー』では、なんと『平成の名水百選』に選ばれた東川町の地下水と、その水に魅了されて岐阜県から蔵ごと移転してきた『三千櫻酒造(みちざくらしゅぞう)』の日本酒をセットで無料提供! 旅の始まりに、その清らかさを味わえます。 ![]() また、レストランでは『三千櫻酒造』の日本酒飲み比べ3種セット(1,800円)が楽しめるほか、 ![]() 2025年にオープンした公設民営型の蒸留所『丹丘蒸留所(たんきゅうじょうりゅうしょ)』が手掛けるクラフトジン『雪の窓』を使ったジントニック(700円)も限定提供されます。 杜氏の言葉とフレンチが交差する。8月10日開催の一夜限定コラボディナー![]() 本イベントのクライマックスを飾るのは、8月10日(月)に開催される『三千櫻×SAPPORO STREAM HOTELコラボレーションディナー』(10,000円)です。 『三千櫻酒造』の杜氏である山田耕司氏を招き、岐阜から北海道へ移転を決意した背景や、酒造りへの熱い想いを直接伺いながら、当ホテルの料理長がこの日のために考案したモダンフレンチの特別コースを味わうという、この上なく贅沢な一夜限りの宴。 料理長が手掛ける繊細なフレンチと、三千櫻のクリアで生命力あふれる味わいが互いを引き立て合う、驚きに満ちたマリアージュを楽しめます。 詳細情報北海道・東川町がホテルをジャック!2026 北海道Likers編集部のひとこと大雪山の恵みである水を起点として、写真、家具、食、そして酒へと繋がっていく東川町の豊かなカルチャー。 『SAPPORO STREAM HOTEL』という洗練された空間で、そのすべてを一度に体感できるなんて本当に贅沢な企画ですね! 今年の夏は、札幌にいながらにして、自然と暮らしが心地よく調和する東川町へのショートトリップに出かけてみませんか? 文/北海道Likers 画像・参考/北海道 東川町 |
| 2026.06.03 |
待ち時間ゼロですぐにテント設営!北海道えりも町「百人浜オートキャンプ場」が観光DXによる無人受付システムの実証実験を開始
2024年6月に国立公園に指定された『日高山脈襟裳十勝国立公園』に位置し、豊かな自然を満喫できる北海道えりも町の『百人浜オートキャンプ場』。週末や連休には多くのキャンパーで賑わう人気の施設ですが、到着時の受付待ちに時間を取られてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか? そんな煩わしさを解消し、よりスマートで快適なキャンプ体験を提供するための画期的な実証実験がスタートしました! 全国25の自治体とまちづくり事業を共創する『株式会社FoundingBase(ファウンディングベース)』は、運営委託を受けている同キャンプ場において、タブレットやスマートフォンを活用した『無人受付システム』のテスト導入を開始しました。 単なる“省人化”にとどまらず、地方の観光施設が抱える人手不足を解消し、地域経済をさらに回していくための最新の観光DX(デジタルトランスフォーメーション)の全貌をご紹介します。 スマホでチェックイン!キャンパーの“すぐ遊びたい”を叶える新体験大自然のなかでのキャンプ。到着したらすぐにテントを設営して、のんびりとした時間を過ごしたいですよね。 今回導入された無人受付システムでは、利用者は備え付けのタブレット、または自身のスマートフォンからセルフチェックインを行えます。システムがオートサイトやフリーサイトなどの空き区画を自動で判別して提示してくれるため、対面での受付を待つことなく、到着後スムーズに滞在拠点へと向かうことが可能です。 さらに、これまでスタッフが口頭で都度行っていた施設ルールの説明も、動画やFAQサイトといったデジタルコンテンツへと移行。自分のスマホでいつでも確認できるため「聞き逃してしまった」という心配もなくなり、案内の質が均一化されるというメリットも生まれています。 アナログ管理からの脱却。「なっぷ」連携とセルフレジで現場の課題を解決地方の公共施設では、いまだに紙の帳簿での顧客管理や、予約サイトと当日利用の二重管理といったアナログな運用が常態化しているケースが少なくありません。『百人浜オートキャンプ場』でも、受付や施設説明にスタッフの時間が奪われ、本来注力すべき魅力向上や誘客施策にリソースが割けないという構造的な課題を抱えていました。 そこで今回の実証実験では、国内最大級のキャンプ場予約サイト『なっぷ』とデータを連携させることで、ダブルブッキングを自動で回避。さらにセルフレジを導入し、非対面での決済を実現しました。 実証実験の期間中は、スタッフの受付工数の削減時間や、スタッフの介入なしでチェックインを完了できたシステム完遂率を計測し、利便性と効率性をFACTベースで可視化しながら、さらなるシステム改善へとつなげていきます。 DX化の真の狙いはコスト削減ではなく“地域経済の向上”この取り組みを主導する『FoundingBase』が目指しているのは、単なる人件費のカットではありません。 これまで紙の中に眠っていた顧客データをデータベース化し、“いつ・誰が・どこから来たか”を正確に把握することで、より戦略的なマーケティングや意思決定が行えます。 そして何より重要なのがリソースの再分配です。省人化によって生まれたスタッフの時間を、施設内での新たなアクティビティ企画や特産品の販売など、収益を生む活動へと再投資すること。これこそが、『百人浜オートキャンプ場』を“まちの経済を動かす拠点”へと進化させる、観光DXの真の目的なのです。 国立公園の魅力を未来へ!えりも町長も期待を寄せる持続可能な観光モデル今回の実証実験スタートにあたり、北海道えりも町の大西正紀町長からも次のような公式コメントが寄せられています。 「近年増加傾向にあるインバウンドへの対応や人手不足という地域課題に対し、テクノロジーを活用した持続可能な観光経営を実施していくことは必要不可欠なものとなってきており、今回の取り組みはそのモデルケースのひとつと考えております(一部抜粋)」 全国の自治体が直面している人手不足と観光DXという大きな課題。えりも町と『FoundingBase』の強固な連携による今回のチャレンジは、持続可能な地域経営の新たな光となるはずです。 北海道Likers編集部のひとこと受付待ちのストレスがなくなり、スマホ一つでスマートにキャンプを始められる。利用者にとって嬉しいだけでなく、それが地域のスタッフの働き方を改善し、ひいては魅力的なまちづくりに繋がっていくという、まさに“三方よし”の素晴らしい取り組みですね! 『日高山脈襟裳十勝国立公園』の雄大な自然と、最新のテクノロジーが見事に融合した『百人浜オートキャンプ場』。 今年のキャンプシーズンは、ぜひえりも町へ足を運び、この新しい観光体験を肌で感じてみてください。 文/北海道Likers 画像・参考/株式会社FoundingBase |
| 2026.06.02 |
ノロッコ号ラストイヤー!富良野駅からの「二次交通」充実で、花とワインを巡る旅がもっと快適に
初夏の風に揺れる美しいラベンダー畑や、なだらかな丘陵地帯が織りなすパッチワークの絶景。北海道を代表する観光地・富良野市には、国内外から多くの旅行者が訪れます。 そんな富良野観光のハイライトとも言える人気の観光列車『富良野・美瑛ノロッコ号』が、なんと2026年の今年、ラストイヤー(運行最終年)を迎えるのをご存知でしょうか。さらに今年は、札幌と富良野を乗り換えなしで結ぶ『フラノラベンダーエクスプレス』も運行され、鉄道の旅が例年以上に大きな注目を集めています。 しかし、鉄道旅行で必ず直面するのが“駅に着いてから、どうやって観光地を回るのか?”という問題です。 そこで富良野市は今夏、旅行者がマイカーやレンタカーなしでも快適に市内を巡ることができる“駅から先の二次交通”と、地域の奥深さを味わう滞在型ツアーの充実に本気で乗り出しました! 公共交通機関を活用して、富良野の魅力を120%味わい尽くす最新の観光周遊スタイルをご紹介します。 鉄道旅の満足度を左右する“駅から先の足(二次交通)”問題『ふらのワイナリー』や『富良野チーズ工房』をはじめ、富良野市内・美瑛エリアには数え切れないほどの魅力的な観光スポットが広範囲に点在しています。 ![]() レンタカーであれば自由に回れますが、誰もが車を運転できるわけではありません。特に『富良野・美瑛ノロッコ号』や『フラノラベンダーエクスプレス』といった鉄道の旅を楽しむ旅行者にとって、富良野駅に到着した後の移動手段が分かりやすく整備されているかどうかは、その旅の満足度を決定づける最重要ポイントです。 富良野市は、この“駅から先の移動(二次交通)”がスムーズになることこそが、観光消費や「また来たい!」という再訪意欲の向上に直結すると分析。単なる移動手段の提供にとどまらず、観光体験の質を高めるためのインフラ整備に力を入れています。 富良野駅を起点に!「観光周遊バス」と「観光タクシー」の賢い活用法駅から先の移動を支える具体的な手段として、富良野市が積極的に発信しているのが“観光周遊バス”と“タクシーによる貸切観光プラン”です。 特に、富良野駅を起点として主要な観光スポットを効率よく巡ってくれる観光周遊バスは、初めて富良野を訪れる旅行者にとって非常に心強い味方です。 ![]() 『ふらの観光協会公式サイト』では、これらの交通機関の一覧や時刻表、モデルコースなどが分かりやすくまとめられており、事前の計画立てを強力にサポートしてくれます。 マイカーでの渋滞や駐車場の混雑を気にすることなく、車窓からの景色をのんびりと楽しみながら、目的地へ確実にアクセスできます。公共交通の価値を再認識できる快適な旅が、富良野駅から始まります。 花・雪だけじゃない!地域の奥深さを味わう「ワイナリーツアー」駅から名所を点々と巡るだけでなく、より深く富良野に滞在したいという方におすすめなのが、富良野美瑛広域観光推進協議会が展開する『富良野・美瑛ワイナリーツアー』です。 ![]() 富良野といえば夏の花畑と冬のパウダースノーのイメージが強いかもしれませんが、実は独自の気候風土を活かした“ワインの産地”としても非常に高い評価を得ています。 このツアーは、ただワインを試飲するだけのものではありません。地域のワイナリーや農の生産者たちを訪ね、美味しい食を味わい、その土地の美しい風景と人々の営みに直接触れられる、極上の滞在型プログラムとなっています。 周遊バスが点と点を効率よく結ぶ線だとすれば、ワイナリーツアーはその土地に根を下ろして背景を味わう面の旅。この両輪が揃うことで、富良野の魅力は格段に立体的になります。 北海道Likers編集部のひとこと花もある雪もあるワインもある、それが富良野。 そんなキャッチコピーの通り、富良野には何度訪れても新しい発見があります。 大人気の『富良野・美瑛ノロッコ号』がラストイヤーとなる今年の夏は、ぜひ鉄道に乗って富良野へ。 そして駅に降り立ったあとは、充実した周遊バスやタクシー、こだわりのワイナリーツアーを活用して、車の運転から解放されたストレスフリーで贅沢な大人の休日を楽しんでみてはいかがでしょうか。 文/北海道Likers 画像・参考/北海道 富良野市 |












































